米国大学衛生協会(American College Health Association)は9月12日、報告書「新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の理解・考え方・経験・意図に関する全米大学生調査(National Survey of College Student COVID-19 Vaccination Uptake, Attitudes, Experiences, and Intentions)」を発表した。これによると、大学生は一般成人と比較するとコロナワクチン接種率が非常に高く、疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)データに基づくと、全米の18~24歳の一般成人による接種率が65%であるのに対し、大学生では82%であったという。本報告書は、ワクチン接種に関する理解・考え方・経験・意図を検証したもので、大学キャンパスにおけるワクチン接種義務付けが、違いを生み出す主な要因になったと分析している。主な結果は以下の通り。

  • 学生によるワクチン接種に対する考え方は、地理的位置及び政治的イデオロギーによって大きく異なる。米国北東部の大学に在籍する学生では96%が最低1回ワクチン接種を行っているのに対し、南部の大学在籍学生では80%。また、リベラル派の学生では95%がワクチンを接種した一方で、保守派の学生では70%。
  • 大学の種類別で見ると、2年制大学在籍学生のワクチン接種率は75%であるのに対し、4年制大学生では87%、大学院生では93%。また、ワクチン接種を義務付けた2年制大学は全体の32%、接種を奨励した大学は全体の60%であった一方で、4年制大学ではそれぞれ53%と80%。

 

なお、本報告書は、<https://www.acha.org/documents/CoVAC/National_Survey_of_College_Student_COVID-19_Vaccination_Uptake_Attitudes_Experiences_and_Intentions.pdf>からダウンロード可能。

 

Inside Higher ED, Colleges Played ‘Profound’ Role in Vaccinating Students

https://www.insidehighered.com/news/2022/09/14/survey-college-policies-boosted-student-covid-vaccinations