性的マイノリティ(LGBTQ+)の青少年による自殺予防に取り組む非営利機関のトレバー・プロジェクト(Trevor Project)は、性的マイノリティの短大生・大学生・大学院生3万3,993人を対象に実施した調査結果を発表した。これによると、回答者の約3分の1は、過去1年間で真剣に自殺を考えたことがあり、7%は自殺を試みたことが明らかになった。また、これらの割合は、非白人学生及び、自身がトランスジェンダーもしくはノンバイナリーとする学生において高い傾向が見られた。主な結果は以下の通り。
• 精神衛生サービスが利用できない学生の46%が真剣に自殺を考え、22%が自殺を試みたと回答したのに対し、同サービスが利用可能であった学生ではそれぞれの割合が32%と6%。
• 性的マイノリティ対象のサービスが利用可能であった学生では、真剣に自殺を考えた学生が30%、自殺を試みた学生が6%であったのに対し、同サービスが利用できない学生ではそれぞれの割合が41%と9%。
• 全体の86%は、在籍する大学が精神衛生サービスを提供と回答。しかし、33%は利用しづらい、29%は大学構内の精神衛生センターの順番待ちリストが長い、17%はプライバシーに関する不安があると回答。
• 全体の63%は、在籍する大学には性的マイノリティ学生対象の何らかのサービスがあると回答。
• 回答者の89%は、在籍する大学は性的マイノリティ学生に対して受容的とする一方、性的マイノリティ学生対象のサービスを提供しない大学に在籍する学生に限ると、45%がこれらの学生に対して閉鎖的と回答。

Inside Higher ED, Survey: Campus Supports Help Save LGBTQ+ Lives
https://www.insidehighered.com/news/2022/09/29/mental-health-supports-reduce-suicidality-lgbtq-students