カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University:CMU、ペンシルバニア州)とノーマン・アンド・ルース・ラルス財団(Norman and Ruth Rales Foundation)は2月22日、STEM(science, technology, engineering and math)分野でのキャリア追求が困難な環境下にある「ミッシング・ミリオンズ(Missing Millions、『何百万人もの行方不明者』の意)」と呼ばれる学生を支援する新規イニシアティブ「CMU・ラルス・フェローズプログラム(CMU Rales Fellows Program)」を発表した。本プログラムは、STEM分野専攻の大学院教育機会を拡大し、STEM分野を牽引する新世代の米国人リーダー養成を支援するもので、家族初の大学進学者などを含む、金銭的に不利な立場にある学生を対象に、授業料全額免除措置や奨学金提供などを通じて、修士・博士課程進学の障壁となっているコスト問題を解消することを目指す。ラルス財団は、本プログラム支援のために1億1,000万ドルをCMUの大学基金に寄付する一方、CMUは、3,000万ドルを同プログラムに投入することを誓約している。さらに、CMUとラルス財団は、プログラム企画に向けて1,000万ドルの基金を共同設立する。なお、本プログラム支援対象は2024年秋学期の大学院入学者が最初となり、年間86人に対する支援が予定されている。

Carnegie Mellon University, Carnegie Mellon, Rales Foundation Announce Groundbreaking Initiative To Broaden Access to STEM Education
https://www.cmu.edu/news/stories/archives/2023/february/rales-fellows.html