米国科学財団(National Science Foundation)は8月1日、サイバーセキュリティ及びプライバシー保護に関連する研究を進歩させるために、高セキュリティ・高信頼性サイバースペース(Secure and Trustworthy Cyberspace:SaTC)プログラムの下で総額2,540万ドルを助成することを発表した。本助成受給プロジェクトは、科学研究に加えて、NSFコンピュータ・情報科学工学局(Directorate for Computer and Information Science and Engineering)の「コンピューティング分野への参加拡大(Broadening Participation in Computing)」イニシアティブを支援することになる。本助成受給プロジェクトは、①ノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)が主導し、オープンソース・サプライチェーンのセキュリティに重点を置く「高セキュリティ・高信頼性ソフトウェアサプライチェーンの実現(Enabling a Secure and Trustworthy Software Supply Chain)」、②フロリダ大学(University of Florida)が主導し、不利な立場にある人々のプライバシー・セキュリティ問題に対応する「不利な立場にある人々のコンピューティングの未来の安全保障(Securing the Future of Computing for Marginalized and Vulnerable Populations)」、③インディアナ大学(Indiana University)が主導し、クラウドコンピューティング環境下で悪意あるソフトウェアによる改ざんが不可能な方法で高セキュリティ演算を行うチップ内のハードウェア能力を使用した「分散型機密コンピューティングセンター(Center for Distributed Confidential Computing)」、の3件である。

 

なお、高セキュリティ・高信頼性サイバースペースプログラムの詳細は、<https://beta.nsf.gov/funding/opportunities/secure-and-trustworthy-cyberspace-satc>から閲覧可能。

 

National Science Foundation, NSF announces awards to advance cybersecurity efforts

https://beta.nsf.gov/news/nsf-announces-awards-advance-cybersecurity-efforts