米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は3月13日、報告書「話をしよう:大学執行部リーダー、学生の精神衛生、カウンセリングセンター(Let’s Talk: Senior Leadership, Student Mental Health, and Counseling Centers)」を発表した。本報告書は、ユニオン大学(Union College、ニューヨーク州)エップラー・ウルフ・カウンセリングセンター(Eppler-Wolff Counseling Center)のディレクターで大学カウンセリングセンターディレクター協会(Association for University and College Counseling Center Directors:AUCCCD)会長を務めるマーカス・ホタリング(Marcus Hotaling)氏が作成したものである。この中で、①大学キャンパスにおける現在の精神衛生サービスの需要の要因、②現状がカウンセリングセンター職員に及ぼす影響(離職率増等)、③カウンセリングセンター職員及び大学キャンパスにおける精神衛生サービス監督者にとってのニューノーマル、などについて、高等教育リーダー向けに解説されている。また、同報告書は、学生のニーズに対応するために総合的アプローチが必要な問題を概説する他、大学リーダーに以下を提案している。
• 現実的なケアレベルと必要な資金を特定するためにカウンセリングセンターディレクターと面談。
• キャンパスにおける学生支援について、複数リソースの幅広い特定とコミュニケーション。
• 補助的ケアオプションへの投資の検討。
• カウンセリングセンター職員の年収が他に劣らないことの確認。
• 最高精神衛生責任者モデル導入の検討。
• 燃え尽き症候群の認識と、それを常態としない努力。

なお、本報告書は、<https://www.acenet.edu/Documents/Lets-Talk-Counseling-Centers.pdf>からダウンロード可能。

American Council on Education, Higher Ed’s Student Mental Health Crisis: Supporting the Counseling Center To Support the Students
https://www.acenet.edu/News-Room/Pages/Mental-Health-Brief-Webinar.aspx